最近の若者はなぜ「草食化」したのか?(2015年5月23日)

~告知~

カフェ・ティグレ
カフェ・ティグレ

■ 日 時: 2015年5月23日(土) 10:00~11:30

場 所: カフェティグレ伏見店

    (名古屋市中区錦1丁目10-11、ユーキホテル1階)

     地下鉄「伏見駅」10番出口より徒歩1分

テーマ: 最近の若者はなぜ『草食化』したのか?

進 行: 鈴木皐月

参加費: 飲食代実費(390円~)

定 員: 15名

申 込: 不要 (ですが、なるべく事前にご予約ください。定員に達し次第、申込みを締切ります。)

事前申込み人数が14名に至りましたので、受付を終了させて頂きました。残っている1席は当日飛び入り参加の方が現れたときのため空けておきたく。なお、当日参加ももちろん歓迎なのですが、必ずしもお席を確保できるとはかぎりませんので予めご了承ください。ご理解頂けましたら幸いです。  

問合せ/申込先:staff.nagoya*cafephilo.jp (*を@に要変換)

 

備考: 

① 100円程度のご寄付をお願いしています。(強制ではありません。詳しくはこちらを)

② 写真撮影と対話の録音をさせて頂いております。NGの方はお申し出ください。

 

《ご案内》

 最近、テレビ・雑誌等多くのメディアから「草食系」という言葉をよく聞くようになりました。最近の若者の、恋愛に対して積極性に欠ける態度を草食動物に例えて表した言葉です。実際に草食化が起きているとしても、起きていないとしても、この言葉がここまで使われるようになったことには何か意味があると思われます。恋愛をしないということは悪いことなのか? 何故「草食化」してしまったのか? 人生において恋愛はどういった意味を持つのか? みなさんと一緒に考えてみたいと思います。

《お願い》

  1. よろしければ、当日の対話で議論してみたい論点や質問してみたい疑問などの提案がありましたら、下記フォーラムにお書き込みください。匿名にして、当日の配布資料にさせて頂いたり、進行の参考にさせて頂くかもしれません。
  2. カフェ参加者によるレビューを募集しています。応募いただいたレビューは次回参加者に配布するほか、本HP上(下記フォーラム)やカフェフィロブログに掲載させていただくことがあります。詳しくは上記お問合せ先までお尋ねください。

~記録~

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今回もだいぶ遅くなってしまいましたが、報告です。5月23日(土)に哲学カフェ「最近の若者はなぜ『草食化』したのか?」が名古屋・伏見駅近くのカフェ・ティグレ伏見店で開催されました。今回は初参加1名の方を含め、定員一杯の18名の方たちに...

Posted by 哲学カフェ@名古屋 on 2015年6月6日

~フォーラム~

以下の掲示板は次のようにご利用ください。

 

《開催前》

よろしければ、当日の対話で議論してみたい論点や質問してみたい疑問などの提案がありましたら、こちらにお書き込みください。匿名にして当日の配布資料にさせて頂いたり、進行の参考にさせて頂くかもしれません。

 

《開催後》

カフェの最中に言い足りなかったこと、言い損ねたこと、カフェが終わった後から思ったこと、など。もしありましたら、気楽にお書き込み下さい。

 

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コメント: 9 (ディスカッションは終了しました。)
  • #1

    高橋 (木曜日, 14 5月 2015 19:27)

    草食系とは?
    この言葉自体が便利すぎて
    なんとなく独り歩きしている気がします

    草食動物のイメージから生まれているはずなので
    マイナーな動物や希少動物は論外とします

    ・ゾウ 百獣の王よりも強いので除外
    ・キリン 強靭な後ろ足の回し蹴りは強力 上に同じく除外
    ・バッファロー 捕食対象ではありますが強靭な体格の持ち主ですから除外
    ・シマウマ 戦闘力はだいぶ落ちてきましたが気性は荒く
          おとなしいというより屈強なアスリート・・・ 除外
    ・水牛 上に同じ
    ・インパラ マイナー? 小柄でスリムですが筋肉質で足も速い
          イメージには近づいていますが・・・
    ・ウサギ かなりイメージに近いのですがスプリンターですよね・・・

    大幅にアフリカの野生動物に偏っていますが
    そもそも肉食動物に狙われている訳ですから
    肉食動物に負けない体をもっているか
    足が速いなど強靭な肉体を持っていないと生存できないし
    何より旺盛な繁殖力がなければ
    食べつくされてしまって全滅してしまう

    筋肉質で繁殖能力が旺盛な男子・・・・

    家畜なら?
    牛、馬、ヤギ、ヒツジ、ウサギ
    だいぶおとなしいイメージには近づきましたが
    経済的に考えれば繁殖力が高くないと成り立たない

    ひきこもりがちだけど繁殖能力は高い男子・・・・

    現実にいる草食動物を検討してみると
    イメージに合う動物はいるんだろうかと疑問が残りました
    繁殖力ではなく食べ方を考えても栄養価の低い植物を食べている訳ですから
    大量に食べる必要があり
    ずっと食べ続けなければいけない・・・・

    サイなんかは繁殖力が低いので絶滅の危機に瀕してます
    数が少なく出会いのチャンスが少ない上に発情期が限られているので
    イメージには近いのですが・・・
    内面のことは外からは判りませんが
    相撲取りを草食男子なんですと紹介されても困惑してしまう

    仮説
    草食系とはイメージの中にのみ存在するので
    現実の草食動物を考ると答えが存在しない可能性がある

  • #2

    (土曜日, 16 5月 2015 20:33)

    始めて投稿します。

    草食系を恋愛だけに限れるか疑問です。また、恋愛に限っても、恋愛をしないこととイコールではないのではないのではないかというイメージを個人的に持ちます。草食系は自分からガツガツと行かないけど、チャンスやタイミングが合えば、淡白に付き合うのでは?

  • #3

    高橋 (日曜日, 17 5月 2015 10:58)

    そもそも草食化しているのか?

    草食化の定義は漠然としていて
    なんとなくおとなしいらしいとなっている気がする上に
    そもそもそれ以前の世代はガツガツしていたのか?
    「3丁目の夕日」が理想的な過去の断片を編集した
    捏造の時代を映画化したものと考えるなら
    (映画としての価値を否定する考えはありません)
    理想的な過去をもとに現代の若者を見ているのでは?

    ・20年ほど前に若者だった頃を思い出すと
    一部のガツガツしたグループはいたが
    それ以外はモジモジしていて
    はっきりと意思表示ができないでいた気がするんですが・・・

    原さんの書かれた
    「チャンスやタイミングが合えば、淡白に付き合うのでは?」
    これはいつの時代でも多数派を占めているのではないかと
    ドラマのような生き様をしている人は
    普通の時代にはそうはいないと思います

  • #4

    BABYMETAL (日曜日, 17 5月 2015 21:53)

    今回のテーマは、半ばある意見を受け入れさせる誘導型の問いになっていることに注意しなくてはならないと思います。すなわい「最近の若者は「草食化」している」ことが正しいこと、自明のこととしています。
    それを前提として、その理由を問うということになっています。そもそも「最近の若者は「草食化」している」ことに同意していない人にとっては、何故?と問われても答えられません。

    また、「最近の若者は「草食化」している」は、まるで「客観的」「社会科学的」検証を経ているかのようにみえますが、一部の人の思いつきや直感的なものに過ぎず、疑似科学であるかどうかも検証する必要があります。

    また、「最近の若者は「草食化」している」という言葉を、若者を非難している表現なのか、若者を高く評価している言葉なのか、この文章はどのような感情を伝えているのかも案外意見が分かれるものと思います。

    以上のこともあり、このテーマは哲学的問いの連立方程式になっています。
    どう解くかは、23日のメンバー次第です。
    例えば、
    (1)「最近の」について
     ①「最近」というのは、いつ頃から現在のことを指しているのか? a)ここ2~3年 b)年齢を5年ずつの「コーホート」に分けるとすると過去5年 c)実は昔から「肉食」系も「草食系」もいるが、肉食系の女性評論家が草食系男子を揶揄して使ってブームになっているだけではないか。
     ②対比される「昔」「過去」はいつ頃を指しているのか?
     ③ ①②の区分には何を前提(仮説)としているのか?例;経済の好況不況、少子高齢化、若者の貧困化、若者をバッシングしたい感情

    (2)「若者」について
     ①若者とは誰を指しているのか?
      1)年齢なのか? 6歳、12歳、15歳、18歳、20代、30代? 
      2)後述されるところの「草食化」と関わって言えば何を基準としているのか?
      3)比較可能な「若者」として過去のどのような層を想定しているのか?
      4)生物学的性やジェンダーや性的志向を考えているのか?
       若者と言っても「男性」を指していないか?あるいは「女性」を指しているのか?
       「男女両性」を指しているのか?性的志向の少数者は想定しているのか?

    (3)「草食化」について
      「草食系」を「肉食系」と比較してどのような性格、行動特性、特徴をさしていうのかを列挙してみたい。
      ①異性関係において、「告白」「男女交際の回数・頻度・」「性経験」「不倫」
       などについて
       1)消極的  2)受動的  3)大人しい・のんびりしている  4)被害者
      ②政治や社会へのコミットメントにおいて
        学生運動や政治活動やデモなどに参加しない。反抗しない。大人しい。 
      ③性格において
        穏やかで、暴力を振るわず、権力や権威に反抗せず、出世しようとか野心がない
      ④食べている「草」に注目して
       1)アニメ  2)漫画  3)アイドル  4)趣味
      ⑤「草食」VS「肉食」の二元論だが、「雑食系」だってある。昔から多様な若者がいるはず。主に「肉食系」の人間が相容れない「草食系」を取り上げているだけで、若者全般について言えることではない。 
     以上の点は枝葉末節にこだわったかもしれません。

    (4)「最近の若者は「草食化」している」ということが何のアナロジーなのか隠喩なのか、メッセージなのかを叩き台にまとめてみます。なお、ジェンダー差別的だという内容にもなっています。悪しからず。
     ①高齢者側からのメッセージ
     少子化は、晩婚化、未婚化、非婚化が原因だ。その原因は近頃の若者特に男性の「性」が弱くなったからだ。女性にプロポーズしたり、性交渉を求めなかったり、動物のオスとして、軟弱になったからだ、という若者とりわけ男性をバッシングするメッセージ
     ②若い女性からのメッセージ
     早くいい男を見付けて、彼氏にしたり、結婚相手がいればしたい。しかし、なかなか
     いい男(野心があり、リーダーシップをとってぐいぐい引っ張ってくれる)との出会い
     がない。私たちが晩婚化するのは、男らしい男が少なくなったからだ。
    ③社会活動家からのメッセージ
     世の中には、政治家不信や原発事故など政治問題や社会問題がいっぱいだ。昔の若者で
     あれば、国会を包囲するデモをしたり、大学で集会をした。今時の若者は大学祭で焼きそばを食べて、アニメのオタクか合コンやカラオケをして遊び惚けている。怒りや私憤公憤のない、大人しい家畜のようになっている。

    以上の視点以外の論点として
    (1)最近の若者は草食化しているというのは、血液型性格診断のような「疑似科学」あるいは「都市伝悦」のようなものではないか?
    (2)若者について「医療モデル」と「社会モデル」的な見方があるとすれば「医療モデル」ではないか。
     ①若者が「草食化」してしまったのは若者のモラルの低下、勤勉さの低下、能力の低下であるから、若者を「肉食化」するために道徳教育をしたり、若者を鍛えなくてはならないという「若者が病気になっている」→「若者を治療する」という「医療」の比喩
     ①若者を「草食化」させてしまった社会環境の変化のなかでも、「不況の長期化」「若者の非正規雇用化の増大」「若者の貧困化」「出会いの機会の構造の変化」を重視し、若者の肉食化という現象は、問われるべきは社会の在り方であるというモデル。
    (3)草食化は悪いことか、良いことか?
     良い面はないか?積極的に評価できないか?

  • #5

    高橋 (月曜日, 18 5月 2015 22:51)

    最近の若者はなぜ『草食化』したのか?
    この問いをどう捕らえるのか
    連立方程式の仮説は面白いです!

    「草食化」の定義ができなければ
    「なぜ?」は見えてこない

    科学的なアプローチが困難な問題に対して
    足場と方向性を与えることができるのか

    もし可能なのだとすれば
    哲学なのではなかろうか・・・





  • #6

    BABYMETAL (水曜日, 20 5月 2015 21:05)

    なぜ?と問われたときの答えとしては、(1)論理的関係、(2)因果関係、(3)目的などを答えるものと思います。
    いわゆる「深い話」をした気分になって浸るものの、哲学するに至らないような対話をしたいなと思います。
    例えば、
    (1)ファストフードやコンビニ食などで、男性ホルモンが低下した。
    (2)欧米の男女平等という価値観が入ってきたから日本男子が草食化した。
    (3)戦後民主主義教育で育った親が甘やかした育て方をしたからである。
    (4)物質文明が成熟して生活レベルが高くなり欲求がなくなった
    (5)男女交際はめんどくさいのに対して、安易に人生を楽しむ選択肢が増えた。
    (6)受験学歴競争が加熱して、勉強のし過ぎでエネルギーを使い果たした。
    (7)漫画やアニメの影響で精神的に幼児化し、大人になれないでいる。
    (8)ゆとり教育の結果、競争や努力をしなくなり草食化した。
    (9)平和ぼけ(憲法第9条の責任)である。
    (10)努力した偉人などを道徳教育で取り上げないからである。道徳を教科にして
       偉人についてもっと学ぶべき。
    (11)アメリカが日本を大国にしないための陰謀の結果である。
    いくらでも「仮説」「思いつき」は挙げられそうです。
    意見交換をすると談論風発な気もしますが、前提を問い、深く考える哲学する行為とは
    どこか違う気がします。自戒も込めて。










  • #7

    BABYMETAL (水曜日, 20 5月 2015 21:22)

    「最近の若者は草食化している」という言葉は、若者自身が言っている言葉なのか?
    誰の言葉だろうか?女性?男性?政治家?所得が高い人?成功者?勝ち組?
    そもそも「最近の~」と言えるのは、少なくとも過去と比較できる「年配者」ではなかろうか。
    高度成長期やバブルを経験した「年配者」は自らを「肉食系」と自己認識し、バブルが崩壊し失われた25年の若者を「草食系」と認識しているのである。

    ここで変な問いを立ててみたい?
    「年配者たち」は、若者を比較して論じているのであろうか?
    よくある「今時の若者は~」といった世代論の亜流であるが、世代論はいつもあるというよりは、21世紀の世代論には何か特徴があるのではないだろうか?

    「最近の若者は~」は若者のみを向いて語っているのだろうか?
    誰を、何を憂えているのだろうか?

    以下のことは誰の責任なり誰の草食化のことだろうか?

    (1)日本の経済は停滞し、政治は行き詰まっている。将来は不透明である。これは若者の草食化と関係があるのか?
    (2)「新規産業の創出」は若者がしそうではある。「新規産業の創出」はアベノミクスの第3の矢ではある。若者が草食化しているから、新規産業は創出されないのか。
    (3)男性の生涯未婚率は東京圏ではかなり高い(かなりというものではない)。 
      さて、生涯未婚率とはいったい何歳まで結婚しない人の割合なのか?
    (4)政治的無関心、政治的無気力感は若者にのみ広がっているのか?
    (5)ニートやフリーターや若年失業者人口が多いのは、若者が仕事を選んだり、忍耐力がない、働く意欲が低く、規範意識が低下しているなど草食化しているからだろうか?

  • #8

    高橋 (木曜日, 21 5月 2015 19:18)

    仮説
    快適で便利なスマホの存在が
    恋愛という成果を得るには多大な精神力と時間を消耗する行為を
    駆逐してしまった可能性について

    恋愛で手に入るものと
    スマホで手に入るものの比較について

    スマホの存在により外部との関係を持つことが出来
    直接の対話という大量の情報を読み解かなければいけない
    困難な関係を築く事が面倒になる
    SNSとゲームで暇を潰すことが可能になり
    快適な日常を送ることができるので
    大きく現状を変える欲求が男女共に低下する
    現状への不安は快適な暇つぶしで解消
    快適なスマホ生活により睡眠時間が減少
    変化を求める精神力?が減少
    現状がそこそこ快適で困っていないので
    恋愛への必要性が低下
    精神的な余裕も考える時間もスマホにより消費


    20年前の1995年
    草食男子という言葉は存在していなかった。
    ただし男性よりも女性の方が元気だった気がします。
    (それより前のことは人生の先輩にお願いします。)
    20年前と今の若者を比較した時に
    何を得て、何が失われたか
    その中で大きな変化を推し進めたのが
    携帯電話とパソコンとインターネット
    そしてスマホではないかと思います。

    得たもの
    大量過ぎて解読不能なデータ
    簡単で変化に富んだ暇つぶし
    容易で完成度の高いコミュニケーション
    外部記憶の持ち運びと検索機能
    簡易な外部からの認証
    容易な簡易データへのアクセス環境
    多種多様で大量の偽情報


    失ったもの
    記憶への尊厳
    持て余す時間
    睡眠時間
    コミュニケーションの欲求
    外部への認証欲求
    検証データの入手が困難な状況での偽情報


    結論
    欠損データの集まりすぎず
    仮説としての検討すら困難

  • #9

    高橋 (土曜日, 23 5月 2015 19:06)

    「恋愛とは娯楽ではないのか?」
    娯楽であるならば他の娯楽と競合する
    嗜好品であるから興味がない人は関わらない
    娯楽だから流行が廃れば競技人口は減る
    競技人口は減ったけれど
    マスコミでの露出も高くスター選手も多いので
    いまだ憧れる人は多い
    憧れる人が多いので話題にも上がるしゲームにもなる

    娯楽が少なかった時代ならば
    恋愛の比率が高く
    結果として繁殖活動に結びついた

    娯楽の多い時代には競争率が高く
    恋愛が結果に結びつき難く
    結果として繁殖活動にも結びつかない

    データも根拠もありません
    でも参加中してたどり着いたこの仮説
    結構気に入っています